パグの特徴のひとつに、黒目がちのクリクリとした大きな愛らしい目が挙げられます。
マルは幼い頃から充血しやすく、毎日の目薬は欠かせませんでした。
しかし定期検診でも獣医さんは何もおっしゃらなかったので、そんなに気にしていませんでした。
ただ朝日には直接当たらないようにしたりしていました。
朝日に当たると、てきめんに充血していたからです。

 しかし私の所に来たある日、マルの目が真っ白になりました。
その日はマルが来て初めて、仕事がかなり遅くなってしまう日でした。
初めてのとても長い時間のお留守番・・・・私は不安でいっぱいでした。
フードタイマーをセットして出掛けました。
この日の朝、なぜか全くマルは元気がありませんでした。
どこもおかしい所はなく、朝ご飯も全部食べたのですが、いつもよりとても大人しくて、ちょっと心配でした。
 やっと仕事が終わり、急いで家に帰って、まずフードをちゃんと食べているかどうかを見て、とにかくすぐに散歩に連れ出しました。
長い間トイレを我慢させていた事が気になって、不覚にもこの時は全く目の白濁に気が付いてやる事ができませんでした。。。。
散歩から帰り、足を洗って落ち着いて腰を降ろした時に、やっと白濁に気が付いたのです。
右の瞳全体が、白く濁っていました。
偶然にもお腹をみせてひっくり返ったそのお腹には、ポツポツと赤い湿疹まで出ていました。
しかし時間はもう夜中・・・・どうする事もできず、次の日まで様子をみる事にしました。
下の写真が偶然にも、白濁した日の朝、元気のないマルを撮影したものです。

この画像ではわかりにくいのですが、よく見ると右目は既に少し白くなっています。
 また瞳の黒い部分も小さく閉じてしまっています。
(これは痛みのサインです。見逃さないようにしましょう。)
左眼はフラッシュの為に、瞳の黒い部分が青くなっていますが、その大きさは右目とは全く異なります。かなり強い痛みがあったはずです。
これはずっと後になって、気がつきました。
 次の日の朝、目は相変わらず白く濁ったままなので、午前中仕事を休んで病院に連れて行きました。湿疹も診てもらいました。
「湿疹は薬を付けると、却って舐めたりして余慶にひどくするから、清潔にマメにこの部分を洗って下さい。」との事で一安心したのもつかの間・・・・。
「目は角膜に大きな穴が開いています。きっと目が大きくて、出ているから、散歩に行った時に何かで目を傷付けたんでしょう。。。。パグにはよくある事だから、気を付けて下さい。」
「角膜に大きな穴」「目が出ているから、傷付いた」・・・・この言葉が頭の中をぐるぐると回りました。「フードタイマーが良くなかったのだろうか?あの蓋は勢い良く開くから、パグは食いしん坊だし、それで怪我をしたのかもしれない・・・・」いろいろな考えがめぐります。
しかしちょうど散歩から帰った時に気が付いた事もあり、何かで怪我したのも暗くてわからなかったのだろうと、納得してしまいました。
2種類の目薬を処方してもらい、白濁は治りました。

 しかしそれから数ヵ月後、また右目が、今度は瞳の黒い部分が閉じたまま開かなくなっている事に気が付きました。
そこで恐る恐る目薬を点すと、かなり染みたようで、目をしょぼしょぼさせていました。
瞳孔は脳の病気も考えられる事から、どうしたら良いのかわからず、また夜も遅かったので、考えた挙句、Niftyの獣医フォーラム「いのちの泉」で相談の発言をしました。
 次の日、マルの瞳は普通に大きくなっていました。
しかしフォーラムの発言を読んで下さった、ある先生のお返事から、マルの目は怪我なんかじゃなく、ちゃんとした病気である事を知りました。


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